電話番号「115」のダイヤルで電報が送れる!やり方と注意点

現在はインターネットを使って電報を送る方が多いですが、電話を使って送ることも可能です。むしろ従来は電話を使っての電報送信が一般的でした。電報送信の電話番号は「115」です。この記事では、電話番号ダイヤルで電報を送る際に必要な知識を解説します。電話会社によっては、電報に対応していないこともあるため、注意点と合わせてご確認ください。
目次
電報は電話番号「115」で送れる

インターネットが普及する前は、電報は電話で送っていました。現在でも、市外局番なしで「115」に電話すれば、電報を注文できます。115に電話をかけると、回線を管理している通信会社の電報サービスに自動でつながります。固定回線の場合は、NTT東日本または西日本につながる方が多いでしょう。スマートフォンからなら、各キャリアの電報サービスにつながります。回線を管理している通信会社以外のサービスを利用したいときは、115を使わず、電報サービスのフリーダイヤルを利用します。
115で電報を送る際の注意点

115に電話をかけて電報を送る際は、ネットから注文するときにはない注意点に気を付けなくてはなりません。基本の送り方を学ぶ前に、電話で送る際の注意点を押さえておきましょう。
利用可能な回線
115を利用できる回線は限られています。NTTまたはNTTドコモ・KDDIグループが提供している回線のみとなります。以下の回線に該当する電話やスマートフォンは利用できないため、ご注意ください。
【115が利用できない回線】
・ソフトバンクの携帯電話またはスマートフォン
・NTT以外の固定電話
・IP電話
このほか、格安SIM・マイラインなども使えない可能性があります。115を使えない回線しか持っていない方は、別の方法で注文しましょう。
受付時間
115には受付時間があり、注文するには時間内に電話しなくてはなりません。受付時間は通信会社ごとに違うため、確認しておきましょう。例えば、NTT東日本の電報サービス「D-MAIL」」は8時~19時ですが、KDDIグループの電報サービス「でんぽっぽ」は8時~22時とかなりばらつきがあります。受付時間に加え当日配送できる時間も決められており、弔電など急に電報を送らなくてはならない事態だと、時間帯により適切な日時に送るのが難しくなる可能性もあるでしょう。115を利用する際には、受付時間と当日配送時間のチェックを忘れないようにしましょう。
必要情報
115で電報を注文するときは、オペレーターに必要な情報を伝えて作成します。電報は慶弔により必要な情報が違うため、間違いがないよう正確に伝えなくてはなりません。間違いによるトラブルを避けるには、電話をかける前に必要情報をまとめる必要があります。
【電報を送る際に必要な情報】
・届け先の住所や氏名(弔電は喪主と故人の名前・祝電は新郎新婦の名前)
・連絡先
・会場名(電報は会場に送るのが一般的なため)
・配達日時
・メッセージの内容
・差出人の氏名・電話番号・メールアドレスなど
電報の内容は、慶弔の種類や相手との関係により細かく変わります。マナーもそれぞれ違うため、メモがない状態で対応するのは避けましょう。
料金
115で電報を送るときは、ネットと違う計算方法を用います。
【115の料金計算】
台紙料金+文字料金+オプション料金+税別の場合は消費税
台紙や文字料金は、通信会社により金額が違うため、利用前に確認しておきましょう。文字料金は文字数が多ければ多いほど高くなる傾向にあるため、メッセージや送り主の名前や肩書などの長さにもご注意ください。料金は固定電話や携帯電話の通信料に加算されます。電報を注文した月の料金に加算されるため、明細が届いたら確認しておきましょう。
「115」での電報送信方法の基本

115を利用する際の注意点を押さえたら、注文の仕方を確認しましょう。115で電報を送る際の基本的な流れを解説します。
オペレーターに名前と電報の種類を伝える
まず固定電話または携帯電話から市外局番なしの115に電話をかけます。通信障害などがなければオペレーターにつながるので、まずは自分の名前を伝えましょう。次に電報の種類を聞かれるため、祝電と弔電のどちらを送りたいか伝えます。この後もすべてオペレーターの質問に答える形で進んでいきます。
電報を送る相手の情報を伝える
電報の種類を伝えたら、電報の送り先と相手の名前を伝えます。基本、電報は祝電も弔電も式が執り行われる会場に送ります。電報を送るときは、会場の住所を押さえておきましょう。間違えると送るべきでないところに電報を送信してしまうため、正しい住所と宛名を確認しながら伝えてください。送り先の情報を伝えたら、配達日時を伝えます。式に間に合うよう送らなくてはならないため、会場の住所同様、間違えないようにしましょう。式の開始予定時間なども伝えておくと、より安心です。
台紙を選ぶ
送り先を伝えたら、台紙選びに移ります。台紙は祝電・弔電でそれぞれ複数あり、中にはギフト付き電報のように、プレゼントを送れるものも。送る会場や相手の好みを意識しながら選びましょう。台紙選びに迷ったときは、式の規模や送る相手との関係を伝えれば、オペレーターが適切なものを選んでくれます。困ったときは、遠慮せずに相談しましょう。
メッセージを伝える
台紙選びが終わったら、メッセージをオペレーターに伝えます。自分で考えた言葉を伝えることもできますが、電報サービスが用意している例文も使えます。例文は祝電・弔電ともに複数あり、オペレーターに選んでもらうことも可能です。台紙同様、メッセージを考えるのが難しいときは、適切なものを選んでもらいましょう。
送り主の情報を伝える
メッセージを伝えたら、差出人の情報を伝えます。名前などは最初に聞いているため、会社名や肩書・電話番号などが聞かれます。115の文字料金は、差出人の情報を記載する分も計算されます。会社名や肩書が長いと、その分文字料金も取られてしまうため、入力の際はご注意ください。
オプションを選ぶ
次に、オプションを選びます。電報につけられるオプションは、電報の配送完了や内容を伝えるオプション・メッセージを毛筆書きにするオプションなどがあります。電報サービスを実施している会社ごとに違うため、利用の前にどんなオプションが使えるか確認しておきましょう。オプションの利用と種類を伝えれば、注文作業は終了です。
最終確認をする
必要事項をすべて伝え終えたら、最終確認に移ります。これまで伝えた内容をオペレーターが復唱し、間違いがないか一緒に確認します。間違いがあれば、その都度訂正しましょう。確認と修正が終わったら、電報の作成は終了です。
電報のダイヤル「115」についてよくある質問

最後に、115を初めて利用する方が抱きがちな疑問を解説します。基本の送り方にあわせて、こちらも参考としてお役立てください。
結婚式場や葬儀会場にも電報を送れる?
電報は結婚式場や葬儀会場に送るのが普通ですが、式の中には神社やお寺で行われる場合があります。式を執り行うための会場ではないところに電報を送れるか不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。結論としては、電報は住所がわかっていれば送れるため、会場が神社やお寺でも問題ありません。最近はレストランなどで行う結婚式などもありますが、この場合も同じです。しかし、普段式場として機能していないところで行われる式は、建物のスペースなどの関係から、大きなギフトがついた電報を送ると、置き場所に困ってしまう可能性があります。お祝いやお悔やみの気持ちで送ったものが式の邪魔になるようでは、よくない印象を持たれてしまうでしょう。電報、特にギフト電報を送る際は、会場の設備や広さにご注意ください。
台紙料金が無料になる電報がある?
115で提供している電報台紙の中には、台紙料金がかからないものがあります。電報代金がかからない分、料金を安く済ませられるため、利用しようとしている方もいるかもしれません。しかし、できれば避けたほうがよいでしょう。無料で利用できる台紙の多くは、かなりシンプルなデザインです。式の規模や送る相手との関係により、失礼に当たる可能性があります。また、メッセージや差出人の文字数が多いと、有料台紙を使ったときと変わらない料金を請求されることも。祝電や弔電、特に大切な関係の相手に送る際は、台紙が無料の電報は避けましょう。電報にかかる料金を節約したいなら、台紙料金に文字料金が含まれているタイプのサービスがおすすめです。このタイプの多くは、ネットから注文できます。「For-Denpo」 もそのひとつで、祝電・弔電ともにさまざまな電報を用意しています。中には高級感あるデザインのものもあり、大きい規模や大切な相手に送るのにもピッタリです。電報をお得に利用したいなら、115とは別サービスの利用もご検討ください。
115は通話料がかかる?
115は通信会社が利用者に提供しているサービスのひとつのため、通信料はかかりません。かかるのは電報の台紙料金・文字料金・オプション料金のみです。また必要事項をすべて会話で伝えるため、注文を終了するまでに時間がかかります。通信料を節約したい方の中には、注文にかかる時間が気になる方もいらっしゃるでしょう。通話料の項目に上乗せされる形で請求されるため勘違いする方がいますが、注文中の通信料は請求されないため、落ち着いて必要事項を伝えましょう。
まとめ

115は電話を使って電報を送る方法で、昔から使われていました。ネット注文が主な方法になった現在でも、活用されています。注文方法や料金計算がネット注文とは違うため、初めて使う方は注意点を押さえておきましょう。また、115による電報は、会話で情報を入力します。伝え間違いがあると思わぬトラブルにつながってしまう可能性があるため、間違えないようにしましょう。電報を送る前に、必要事項をメモにまとめておくと安心です。通信障害などでネットが使えないときや、ネットの操作が苦手な方でも、115を利用すれば電報を送れます。ネットを使って送る方法だけでなく、電話で電報を送る方法も、あわせて覚えておきましょう。