弔電の忌み言葉・NG表現一覧と言い換え例|弔事で使ってはいけない言葉ガイド
弔電を送るとき、「どんな言葉を使ってはいけないのか」「失礼にならない言い換え表現はあるのか」とお悩みではないでしょうか。
弔事の場では、繰り返し・不幸・死・終わりを連想させる「忌み言葉」や、祝い事を連想させるNG表現を避けることが大切なマナーです。
このページでは、弔電・お悔やみ電報で使ってはいけない忌み言葉とNGワードを一覧で解説するとともに、「ご逝去の報に接し」「訃報に接し」など正しい言い換え表現、場面別の文例、宗教別のマナーまで網羅。
初めて弔電を送る方も、文面に迷わず相手に配慮した言葉を選べるよう、わかりやすくまとめています。
1. 弔事とは?忌み言葉とは?まず押さえるべき基本
1-1. 弔事とは(読み方:ちょうじ)
弔事(ちょうじ)とは、人の死に関わる行事や出来事の総称です。
通夜・葬儀・告別式・法要などが弔事にあたり、慶事(けいじ。お祝い事)の対義語として用いられます。
- 弔事の例:通夜/葬儀/告別式/四十九日・一周忌などの法要/お盆(新盆・初盆)/命日
- 弔事の別の言い方・言い換え:葬儀/葬礼/葬送/凶事/不祝儀(ふしゅうぎ)
- 慶事の反対:弔事(弔事=慶事の対義語)
「弔事のため」という表現は、葬儀参列のため会社や学校を欠席する際の理由として一般的に用いられます。
1-2. 忌み言葉とは(読み方:いみことば)
忌み言葉(いみことば)とは、不幸が繰り返されること・縁起の悪さ・直接的な死などを連想させる言葉のことです。
弔事の場では、ご遺族の心情への配慮として、こうした表現を避けることが基本的なマナーとされています。
弔電は、参列できない代わりに哀悼の気持ちを文章で届ける大切なメッセージです。
言葉ひとつで印象が大きく変わるため、慎みと敬意を込めた表現選びが重要です。
2. 弔電で使ってはいけない忌み言葉・NG表現の一覧
弔電で避けるべき言葉を、4つのカテゴリに分けて一覧でご紹介します。
NG表現・避ける理由・代替表現(言い換え)を併せて確認し、失礼のない文面づくりにご活用ください。
2-1. 不幸の繰り返しを連想させる重ね言葉
「たびたび」「重ね重ね」など、同じ音や意味を繰り返す表現は、不幸が続くことを連想させるため使用を避けます。
| NG表現(重ね言葉) | 避ける理由 | 言い換え例 |
|---|---|---|
| 重ね重ね/たびたび | 不幸が重なる印象 | 深く/加えて |
| くれぐれも/いよいよ | 繰り返しを連想 | 心より/いっそう |
| 次々/重々 | 不幸が続くイメージ | このたび/改めて |
| 追って/また | 不幸の再来を連想 | 後ほど/同じく |
2-2. 死や終わりを直接連想させる言葉
「死ぬ」「亡くなる」「終わる」など、死そのものを直接示す言葉は、遺族の心に強く響きすぎるため、婉曲的(柔らかい)な表現に言い換えます。
| NG表現(直接的な言葉) | 避ける理由 | 言い換え例 |
|---|---|---|
| 死ぬ/死亡 | 直接的すぎる | ご逝去/ご永眠/旅立たれた |
| 亡くなる/生きていたら | 遺族の感情に配慮を欠く | お亡くなりになる/ご生前は |
| 終わる/最後/消える | 終焉を連想させる | 結ぶ/お別れ/旅立たれた |
| 急死/突然死 | 遺族の悲しみを刺激 | 急なご逝去/突然の訃報 |
2-3. 縁起の悪い数字や語呂(忌み数)
「四(し)」は「死」、「九(く)」は「苦」を連想させる忌み数として、弔事で扱う数(金額・本数など)にも注意が必要です。
特に香典金額や供花本数で気をつけたい数字です。
| NG数字 | 避ける理由 | 推奨される数字 |
|---|---|---|
| 4(四) | 「死」を連想 | 3・5・8など |
| 9(九) | 「苦」を連想 | 3・5・8・10など |
| 49(四十九) | 「死」「苦」が重なる | 48・50などへの調整 |
2-4. 祝い事を連想させる言葉
「おめでとう」「祝う」「寿」「笑顔」など、慶事を連想させる言葉は、弔電・お悔やみの場では絶対に避けるべき表現です。
| NG表現(祝い言葉) | 避ける理由 | 代わりに使う表現 |
|---|---|---|
| おめでとう/祝う/寿 | 慶事の言葉 | 心よりお悔やみ申し上げます |
| 喜び/楽しい/華やか/賑やか | 明るすぎる印象 | 慎んで哀悼の意を表します |
| 笑顔/元気いっぱい | 場にそぐわない | 静かにお見送り申し上げます |
3. 「ご逝去の報に接し」「訃報に接し」など弔電の正しい言い換え表現
弔電の書き出しに最もよく使われる表現として、「ご逝去の報に接し」「訃報に接し」があります。
これらは「亡くなった知らせを受けて」という意味の婉曲表現で、忌み言葉を避けた最も基本的な慣用句です。
3-1. 「ご逝去の報に接し」の意味と使い方
「ご逝去(せいきょ)の報に接し」とは、「亡くなったというお知らせを受けて」という意味の丁寧な敬語表現です。
「死亡を知って」「亡くなったと聞いて」を婉曲化したもので、あらゆる宗教・関係性で安心して使える定番の書き出し表現です。
使用例:
・〇〇様のご逝去の報に接し、深い悲しみに堪えません。
・ご逝去の報に接し、謹んで哀悼の意を表します。
・ご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。
3-2. 「訃報(ふほう)に接し」の意味と使い方
「訃報(ふほう)に接し」は、「亡くなったという知らせを受けて」という意味で、「ご逝去の報に接し」と並ぶ定番の書き出し表現です。
「ご訃報に接し」と「ご」を付けるとさらに丁寧になります。
使用例:
・このたびは突然の訃報に接し、ただ呆然としております。
・訃報に接し、心からお悔やみ申し上げます。
・ご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。
3-3. その他、亡くなった人や遺族にかける言葉の言い換え
「亡くなった人にかける言葉」「故人にかける言葉」など、文中で使う具体的な言い換え表現を以下にまとめます。
| 避けたい直接表現 | 言い換え(婉曲表現) |
|---|---|
| 死亡された/亡くなった | ご逝去された/お亡くなりになった/旅立たれた |
| 死ぬとは思わなかった | このようなお別れになるとは思いもよらず |
| 葬儀/葬式 | ご葬儀/告別式/お別れ/ご葬送 |
| 葬儀を行う | お見送りをする/ご葬儀を執り行う |
| かわいそう/気の毒 | ご心痛をお察し申し上げます |
| 運命だった/仕方ない | 言葉もございません/返す言葉もございません |
4. 宗教別に注意すべき忌み言葉と適切な言い換え
弔電の言葉選びでは、故人やご遺族の宗教・宗派にも配慮が必要です。
特に「ご冥福をお祈りします」「成仏」「供養」などは仏教由来の言葉で、神道・キリスト教では使えません。
4-1. 仏教(仏式)で使える・避けたい言葉
- 使える表現:ご冥福をお祈りいたします/成仏/供養/合掌
- 避けたい表現:浮かばれる/迷う/天国(神道・キリスト教用語)
- 浄土真宗の注意:「ご冥福」は使わず、「哀悼の意を表します」「謹んでお悔やみ申し上げます」を使用
4-2. 神道(神式)で使える・避けたい言葉
- 使える表現:御霊(みたま)のご平安をお祈り申し上げます/謹んで哀悼の意を表します
- 避けたい表現:ご冥福/成仏/供養/往生/極楽/お悔やみ(仏教用語)
4-3. キリスト教式で使える・避けたい言葉
- 使える表現:安らかな眠りをお祈り申し上げます/召天を悼み心よりお祈り申し上げます
- 避けたい表現:ご冥福/成仏/供養/往生/哀悼(仏教用語)
4-4. 宗教が不明な場合に安心して使える万能表現
宗教・宗派が分からない場合は、以下の宗派を問わない表現を選びましょう。
- 「心よりお悔やみ申し上げます」(最も汎用性の高い定番)
- 「謹んで哀悼の意を表します」(フォーマル)
- 「安らかな旅立ちをお祈り申し上げます」
- 「ご家族の皆さまのご平安をお祈り申し上げます」
5. よくあるNG文例と「配慮ある言い換え」の比較
思いやりのつもりで使った言葉が、かえってご遺族を傷つけてしまうことがあります。
以下はよく見かけるNG文例と、配慮のある言い換え例を比較した一覧です。
-
NG例:「ご愁傷さまですが、これも運命ですね」
言い換え例:「心よりお悔やみ申し上げます。皆さまのご心痛はいかばかりかとお察しいたします」 -
NG例:「突然死とは思いませんでした」
言い換え例:「突然の訃報に接し、言葉もございません。静かにご冥福をお祈りいたします」 -
NG例:「とても可哀想でした」
言い換え例:「ご家族の皆さまに、心よりお悔やみ申し上げます」 -
NG例:「これを機にご自愛ください」
言い換え例:「ご家族の皆さまにおかれましては、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます」 -
NG例:「いつまでも忘れません」
言い換え例:「在りし日のお姿を偲び、心からご冥福をお祈り申し上げます」 -
NG例:「お悔やみが重ね重ね続きますが」
言い換え例:「このたびはご逝去の報に接し、深い悲しみに堪えません」
思いやりのつもりで使った言葉が、かえってご遺族を傷つけてしまうこともあるため、文面には慎重な配慮が必要です。
宗教・立場を問わず安心して使える文例については、弔電・お悔やみの文例集もご参照ください。
6. 忌み言葉を避けた弔電の書き出し・結び文例
弔電の文面は「書き出し」と「結び」でほぼ印象が決まります。
忌み言葉を避けた、すぐ使える定番文例を紹介します。
6-1. 弔電の書き出し文例(5パターン)
- ご逝去の報に接し、深い悲しみに堪えません。
- このたびは突然の訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。
- ○○様のご逝去の報に接し、謹んで哀悼の意を表します。
- ご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。
- ○○様の悲報に接し、ただ呆然としております。
6-2. 弔電の結び文例(5パターン)
- 心よりご冥福をお祈り申し上げます。(仏式)
- 故人の安らかなる眠りをお祈り申し上げます。(宗派不問)
- ご遺族の皆さまのご平安を心よりお祈り申し上げます。
- 謹んで哀悼の意を表します。
- 静かにお見送り申し上げます。
続柄や関係性別の文例は、初めての弔電|送り方・宛名・文例の書き出し方ガイドもあわせてご覧ください。
7. 弔電の忌み言葉・マナーに関するよくある質問
弔電に慣れていない方や文面の表現に迷いがある方へ、忌み言葉やマナー、言い換えに関する代表的な疑問をQ&A形式でわかりやすくご紹介します。
- 弔事(ちょうじ)とは何ですか?
-
弔事とは、人の死に関わる行事や出来事の総称です。通夜・葬儀・告別式・法要などが弔事にあたります。
慶事(お祝い事)の対義語で、「弔事のため」という表現は葬儀参列で会社や学校を欠席する際の理由として用いられます。 - 弔事の別の言い方・言い換えはありますか?
-
弔事の言い換えとして「葬儀」「葬礼」「葬送」「凶事」「不祝儀(ふしゅうぎ)」などがあります。
文脈に応じて使い分けます。 - 「ご逝去の報に接し」とはどんな意味ですか?
-
「ご逝去の報に接し」は、「亡くなったというお知らせを受けて」という意味の丁寧な敬語表現です。
弔電の書き出しに最もよく使われる定番の言い回しで、宗教や関係性を問わず安心して使えます。 - 弔電で忌み言葉とは何ですか?
-
忌み言葉(いみことば)とは、不幸が繰り返されることや不吉な印象を与える言葉のことです。
ご遺族への心遣いとして、こうした表現は避けるのが基本的なマナーとされています。 - 弔電で避けた方がよい言葉にはどんなものがありますか?
- 「たびたび」「重ね重ね」「くれぐれも」「死ぬ」「終わる」「四(し)」「九(く)」などは、不幸の継続や不吉な語感を連想させるため、使用は控えるのが適切です。
- 弔電に使ってはいけないお祝いの言葉はありますか?
- はい。「おめでとう」「祝う」「寿」「喜び」「華やか」「楽しい」「賑やか」など、祝い事を連想させる言葉は弔電にはふさわしくないため、避けましょう。
- 「ご冥福をお祈りします」はいつ使ってよいのですか?
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「ご冥福をお祈りします」は仏教由来の表現です。
神道・キリスト教では適さない場合があるため、宗教が不明な場合は「心よりお悔やみ申し上げます」「安らかな眠りをお祈り申し上げます」など、宗派に左右されない表現が安心です。
また、仏教でも浄土真宗では使われないため注意が必要です。 - 弔電の文末に「ご自愛ください」と書いても大丈夫ですか?
- 「ご自愛ください」は通常の挨拶文には適していますが、弔電では「皆さまのご健康を心よりお祈り申し上げます」など、より配慮のある表現が望ましいです。
- 故人や遺族にかける言葉として、どんな表現が適切ですか?
- 故人へは「安らかなる眠りをお祈り申し上げます」「在りし日のお姿を偲びます」、ご遺族へは「ご遺族の皆さまのご心痛をお察し申し上げます」「ご家族の皆さまのご平安をお祈り申し上げます」などが定番です。
- 「お葬式」のNGワードは何ですか?
-
お葬式・葬儀の場面では、「死ぬ」「亡くなる」「終わる」「最後」「重ね重ね」「たびたび」「四・九」「おめでとう」などが代表的なNGワードです。
これらは弔電・スピーチ・会話の全てで避けるべき表現とされています。 - 弔電の文面に不安がある場合はどうすればいいですか?
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弔電・お悔やみの文例集をご活用ください。
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8. あわせて読みたい弔電マナー・関連ガイド
弔電の言葉選びやマナーに不安がある方、さらに丁寧な文面を学びたい方へ、以下の関連ガイドもあわせてご活用ください。

