電報とはどのようなサービス?概要・手紙との違いなどをわかりやすく解説

電報とは、「誰でも簡単に利用できる」「すぐに届く」「ものとして残る」などの特徴を備えた、メッセージサービスをいいます。サービス登場時には緊急連絡としての役割が大きかったものの、現在では、お祝いごとやお悔やみごとの際に利用することがほとんどです。この記事では、電報とはどのようなサービスなのか・手紙との違い・電報の歴史などについてわかりやすく解説します。最後まで読めば、電報についてきちんと理解できるでしょう。あわせて、安心して利用できるおすすめの電報サービスもご紹介しますので、電報の利用を検討している方はぜひ最後までご覧になってください。
目次
電報とは

電報とは、電気通信を用いた文書配達サービスのことをいいます。NTTが請け負う「電報」と、そのほか特定信書便事業者の扱う「電報類似サービス」に分けられます。上記のサービスの間に、利用シーンや利用方法の大きな違いはないため、どちらを活用してもよいでしょう。電報はもともと緊急連絡の手段でしたが、現在は「ことばの贈り物」としての役割を担っています。要件をまとめて短文で送るもので、お祝いごと(祝電)・お悔やみごと(弔電)の際に用いられます。しかしお祝いごとやお悔やみごとのとき、なぜ手紙ではなく電報を送るのでしょうか。それには、以下に挙げる3つの特徴が関係しています。
<電報の特徴>
・誰でも簡単に利用できる(簡易性)
・すぐに届く(迅速性)
・ものとして残る
お祝いごとの際に贈った電報は、上質な台紙をあしらったきちんとした電報があることで、よい思い出として残るでしょう。お悔やみごとの際は、時間の余裕があまりない葬儀の前でも、最短即日でメッセージを届けられるため間に合います。しかし、具体的にどのようなときに使えるのか・どう使うのかなど、わからないことも多いはずです。そこで、電報の活用シーンや送り方について、それぞれ詳しくご紹介します。
電報を使うシーン
●結婚祝い
●誕生日祝い・長寿祝い・還暦祝い
●出産祝い
●移転・開店・受賞祝い
●還暦祝い
●暑中・残暑見舞い
お悔やみごとの際も、「お悔やみ・法要」「喪中見舞い」「お盆・新盆(初盆)見舞い」として送れるサービスです。結婚式に欠席する際に活用するイメージがあった方も多いと思いますが、実は活用シーンは幅広く、気軽に活用できるサービスといえます。
電報の送り方|仕組みとあわせて解説
電報を送る際には、インターネット・電話・郵便局のいずれかから手続きをおこないましょう。主な手続き方法は、以下のとおりです。
インターネットから申し込む場合 | 1.利用したい事業者のホームページへアクセスする 2.好みのデザインが施された台紙を選ぶ 3.到着日時・宛先などの情報を入力 4.メッセージ文を入力して申し込む |
電話(115)(※)から申し込む場合 | 1.好みのデザインが施された台紙を選ぶ 2.案内に従い、お届け日時・メッセージのほか、宛先・差出人情報などを伝える |
郵便局から申し込む場合 | 1.窓口で専用の原稿用紙(レタックス用紙)をもらう 2.用紙へ必要事項を記入する 3.窓口で提出する、あるいはポスト投函する ※ポスト投函の際は、必要事項を記入したレタックス用紙を封筒へ入れ、必要な料金分の切手を貼って出す。封筒の表には宛名を書かず、「レタックス」「電子郵便」などを書く。 |
※全国共通
上記のうちインターネットを利用すれば、24時間いつでも申し込めます。文字を入力して申し込むため、聞き取り間違いなどによる表記ミスの心配をしなくて済むのも安心できるポイントです。またいずれの場合も、申し込みの際は、以下の情報を整理・準備しておくとスムーズに手続きできるでしょう。
<申し込み時に必要な情報>
●宛先の住所・氏名・連絡先
●希望するお届け日時
●メッセージ内容
●差出人名・電話番号・メールアドレス
●予算・決済方法の情報
いざ申し込みの段階になって慌てずに済むよう、事前に情報を確認して手元に揃えておくと安心です。また「なぜすぐに届くの?」と、電報が送られる仕組みが気になる方も多いのではないでしょうか。そこでNTT・郵便局を活用して電報を送る際の仕組みについて確認してみましょう。電報の受付から配達までは、以下の手順を踏みます。
<電報を送る仕組み>
1.電話・インターネットなどで受付
2.内容を電話局へ送信
3.無線・電話線で宛先最寄りの電話局へ送信
4.受信した文章を印刷・配達
こうした仕組みにより、迅速にメッセージが届けられるのです。
電報と手紙の違い

「メッセージをモノとして送る」という点では、電報・電報類似サービスと手紙は、大差ないように思う方もいらっしゃるはずです。電報と手紙で大きく異なる点には、以下の4つが挙げられます。
●電報を活用すれば、到着日を指定できる
●電報は郵便はがきのように、はがきや切手を購入して自身で郵便ポストへ出しに行かなくてよい
●急ぎの場合は、電報なら当日中のお届けができる(※申し込み時間による)
●電報ならプレゼントも一緒に送れる
「すぐ・簡単に・手間なく送れる」「プレゼントも送れる」といった点が、電報の大きな魅力といえるでしょう。たとえば結婚祝いの祝電でプレゼントも贈れば、式場のデコレーションの一部として活用してもらえる場合もあります。当日自身が参列できなくても、華やかなお祝いに貢献できます。一方葬儀に参列できず弔電を送る場合も、ろうそくやお花をともに送ることで弔意を示し、遺族を慰められるでしょう。手紙を送る場合は別個でプレゼントの手配をしなければならず、手間がかかります。電報では一緒に手配できるため、お祝いごと・お悔やみごと双方でおおいに役立つのです。
電報の今昔

そもそも電報は、どのようにして生まれ、利用されてきたサービスなのでしょうか。ここで簡単に、電報の歴史を解説します。
電報の歴史概要
電報は、もともと明治時代にはじまったサービスです。当初から、連絡手段として長く利用されてきました。はじめて登場したのは1869年(明治2年)で、東京・横浜間で開通しました。その後1872年(明治5年)には京都・大阪、1874年(明治7年)に長崎、1875年(明治8年)には北海道など、順調に対応範囲を拡大していきます。徐々に写真電報・メロディー電報・押し花電報などのラインナップが展開されるようになり、一般的に使用されるようになりました。しかし1930年代以降、FAX・ポケベル・電話・メールなどの情報伝達手段が普及したことで、徐々に使用率は低下します。現在では、お祝いやお悔やみなどの重要なメッセージを伝える手段として残っています。
電報の管轄
電報はもともと工部省が請け負う事業でした。その後1885年に逓信省(ていしんしょう)が登場し、移管されます。戦後になると逓信省が廃止され、郵便事業と電信電話事業に分割。電報は、電信電話事業に振り分けられます。電信電話事業は電気通信省が担当しましたが、電気通信省も後々廃止となりました。電気通信省の廃止を受け、国内通信は日本電信電話公社(現NTT)へ、国際通信は国際電信電話株式会社(現KDDI)へ引き継がれます。その後日本電信電話公社(現NTT)が民営化され、電報事業はNTT東日本・西日本の子会社の担当となりました。このようにもともと電報は、NTTやKDDIのみが扱えるものでした。しかし2003年の規制緩和(特定信書便事業許可制度)によって民間企業も参入できるようになり、「電報類似サービス」が登場し、電報の利用に際してさまざまなサービスを選べるようになったのです。
電報を利用するならラインナップ豊富な「for-電報」

電報を利用するなら、ラインナップ豊富・安心して利用できる「for-電報」がおすすめです。「for-電報」は電報類似サービスですが、総務省認可を受けており、安心してご利用いただけます。特徴・利用方法・ラインナップをご紹介します。
「for-電報」の特徴
「for-電報」には、安心してご利用いただける特徴が多くあります。以下に挙げるようなポイントがあり、はじめて利用する方でも安心です。
<「for-電報」の特徴>
●総務省認可で安心…総務省の「特定信書便事業許可」を取得済
●文例が豊富だから安心…1,200種類以上の文例をご用意
●文字数課金なしで安心…最大350字まで、課金なしでしたためられる
●送料込みで安心…料金へすでに送料が含まれているため安い
●即日配達で安心…一部地域・商品を除き、最短即日配達が可能
とくに文字数課金がない点は、はじめて電報を利用する方にとって安心できるポイントではないでしょうか。
「for-電報」の利用方法
「for-電報」は、以下の5ステップで申し込みが完了します。
<「for-電報」の申し込み手順>
1.商品または文例集から電報を選ぶ
2.ご利用規約に同意する
3.お届け先(受取人)情報・お届け希望日時を入力、申し込み者(差出人)情報を入力
4.電報内容(宛名・メッセージ本文・レイアウト)を入力、お支払方法を選択
5.内容確認・完了
難しい操作はないため、はじめて電報を利用する方もスムーズに手続きできるはずです。
「for-電報」のラインナップ
「for-電報」では、祝電・弔電どちらも扱っています。カードタイプの電報はもちろんのこと、プレゼントもラインナップが幅広いのが特徴です。たとえば、祝電で一緒に贈れるプレゼントとして、以下のものをご用意しています。
<「for-電報」の祝電でともに贈れるプレゼント>
●プリザーブドフラワー
●ハーバリウム
●ソープフラワー
●ぬいぐるみ
●プレミアムギフト(お酒・カトラリー・カタログなど)
●観葉植物
●生花
●ベネチアングラス
●クリスタル
●オルゴール
また弔電でも、メッセージとともに「仏花(プリザーブドフラワー・ソープフラワー)」「供花・献花」「胡蝶蘭」「お線香・ローソク」などを送れます。シーンにあわせて、ぴったりの品物をお選びください。
まとめ

電報とは、「誰でも簡単に利用できる」「すぐに届く」「ものとして残る」などの特徴を備えた文書配達サービスをいいます。その歴史は古く、明治時代から連絡手段として重宝されてきました。現代でも、お祝いごとやお悔やみごとのメッセージを送る際に、多くの方に利用されています。必要なシーンで、ぜひ電報を活用してみてください。