結婚式・披露宴のマナー｜結婚式に招かれた方へ
結婚祝いの基本マナー
結婚式や披露宴に招かれたとき、「この対応で合っているかな？」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
本ページでは、安心してお祝いの場に臨むために知っておきたいマナーの基本をご紹介します。マナーをきちんと守ることで、新郎新婦にも好印象を与えられ、思い出に残る素敵な1日になります。
■招待状への返信マナー
招待状が届いたら、なるべく早く返信するのがマナーです。できれば到着から2～3日以内、遅くとも1週間以内には返送しましょう。
出席・欠席に関わらず、早めの返事は祝意が伝わるだけでなく、新郎新婦の準備負担を軽減できます。
やむを得ずすぐに返事が出せない場合も、遅れる旨を早めに伝えておくと丁寧です。
返信ハガキの書き方
返信ハガキは口頭ではなく、必ずハガキで返すのが基本。電話やメールだけで済ませるのはマナー違反とされます。
出欠の○印をつけたうえで、自分宛の敬称「御出席」「御芳名」などは二重線で消し、宛名の「行」は「様」に修正しましょう。
空いているスペースには、お祝いのメッセージを一言添えると気持ちが伝わりやすくなります。
欠席の場合は、お祝いの言葉に加えて出席できないお詫びの気持ちも添えましょう。
返信ハガキに添えるお祝い文例
喜んで出席させていただきます。
ご招待いただきありがとうございます。○○さんの晴れ姿を楽しみにしています。
お二人の幸せとご多幸を心よりお祈り申し上げます。
当日は都合により出席できず申し訳ありません。末永い幸せをお祈りしています。
※欠席の理由は詳しく書く必要はありませんが、「お祝いの気持ちはある」ということを丁寧に伝えましょう。
また、披露宴会場宛に祝電を贈るのもおすすめです。
ご祝儀マナーの基本
◎ご祝儀の金額相場
ご祝儀の金額は、新郎新婦との関係性や年齢、地域の慣習によって異なります。
「いくら包むべきか」と迷ったときは、周囲の同世代や同じ立場の方に相談するのも一つの方法です。大切なのは、心を込めてお祝いの気持ちを表すことです。
※ご祝儀には「割れる数（2・4・6など）」を避けるのが基本ですが、最近では「2万円＝ペア」として認められるケースも増えています。
夫婦で出席する場合は合算して4万円などにならないよう、1万円分の記念品を添えるなど工夫をしましょう。
また、「4（死）」や「9（苦）」は縁起が悪いとされており、避けるのがマナーです。
ご祝儀には「新しい門出を祝う」という意味で、新札を包むのが礼儀とされています。
◎ご祝儀袋の選び方
ご祝儀袋には「結びきり」の水引が使われたものを選びましょう。
結びきりは「二度と繰り返さないお祝い」にふさわしい結び方とされ、結婚祝いに最適です。
蝶結びは「何度でも結び直せる＝繰り返してもよいお祝い」の意味になるため、婚礼には不向きです。
金額に応じてご祝儀袋のグレードも変えるのが一般的です。以下の目安を参考に選びましょう。
（200円～400円程度）
（300円～500円程度）
（500円～2,000円程度）
（1,000円以上）
◎ご祝儀袋の表書き
表書きは「御祝」「寿」「御結婚御祝」などを濃い墨で、毛筆または筆ペンを使って楷書で丁寧に書きます。
薄墨・ボールペン・万年筆などは不適切ですので避けましょう。
[個人で贈る場合]
水引中央下にフルネームで記載。[連名（3名以内）]
年齢順または五十音順に、左へ並べて記名。[会社名を入れる場合]
氏名の右側に会社名を小さめに添えます。[夫婦で贈る場合］
中央に姓、下に右夫・左妻の名前を記載。[4名以上で贈る場合]
代表者の名前＋「他一同」とし、全員の氏名を別紙に記載して同封します。
◎ご祝儀の包み方・中袋の記入
祝儀袋の中袋には必ず金額を「漢数字」で記入し、裏面左下に住所・氏名を明記します。
新郎新婦が整理する際に大変重要な情報ですので、丁寧に書きましょう。
(漢数字の一例)
壱・弐・参／拾・百・阡・萬／圓（円）
中袋の折り方やお札の入れ方、外包みの仕方は以下の手順で行います。
STEP1：祝儀袋から中袋を丁寧に取り出します。
STEP2：お札の表面（人物のある面）を上にして中袋の中央に置きます。
STEP3：丁寧に折り、のりで封をして仕上げましょう。
◎ご祝儀袋の包み方（上包み）
STEP1：上包みを開き、中袋を上から差し込みます。
STEP2：上側の折り返しを下側の折り返しに重ねて閉じます。
STEP3：水引を丁寧に戻して完成です。